はいさい!知念です。
いきなりですが、毎年4月の第3日曜日は何の日か知っていますか?
沖繩の人もなかなか知らないから県外の人はほとんど知らないかな。。。
毎年4月の第3日曜日は沖縄県が生産量日本一を誇る「もずくの日」なんです!
よく旬の時期に合わせて制定されていることが多い「○○の日」ですが、もずくも漁師が収穫している真っ只中に「もずくの日」が制定されていて、採れたての新鮮なもずくの試食販売や調理法のレクチャーなど、沖縄各地でPRイベントが行われています。
そんな沖繩が誇る食材「もずく」について今日は詳しく調べてみました。
もずくの由来
もずくはなんで”モズク”なの?
もずくはなぜ“モズク”なのか?もずくの由来は、もずくが他の海藻に付いて育つことから言われており、「藻に付く」→「藻付く」→「もづく」→「もずく」という説が挙げられています。
実は、現在行われているもずくの養殖も、もずくが“藻に付く”ことからヒントを得ていて、海藻ではなく専用のシートに付着させて養殖しています。
もずくの習性は名前の由来であり、養殖を成功させて全国へ届けることができるようになった歴史でもあるんですね
では、もずくはいつから食べられているのか?その歴史を見ていきましょう。
もずくは昔から食べられていた?
実は、もずくはいつから食べられていたのか正確にはわかっていません(汗)
でも、他の海藻と同様に古来から食べていただろうと言われています。というのも、世界中でも日本人は特別に海藻が好きな民族で、昔から海藻に親しんでることがわかっているからです。
日本最古の和歌集である万葉集にも、海藻のことを歌ったと思われるものが100首近くも残っているんです。
また、ある地方の遺跡では、縄文土器と一緒にわかめなどの海藻が発見されています。もずくは、由来にもあるようにわかめなどの“藻に付く”んですよね。
きっと、わかめなどと一緒に収穫していたんだろうな~と想像してしまいますね。あくまで想像ですが(*‘∀‘)笑
歴史はこれぐらいにしておいて、現在のもずく事情はどうなのか?そちらも見ていきましょう。
もずくには太もずくと糸もずくがある
生産量第一位は沖縄産ですが、もずくは沖縄だけで育つというわけではなく、山陰地方や能登半島、北海道などでも収穫されています。
ちなみに、沖縄で収穫されるのは主に“太もずく“、山陰地方や能登半島、北海道などで収穫されるのは主に“糸もずく(細もずく)“です。
養殖が始まって全国的に流通できるようになったのはごく最近ですが、昔から(おそらく縄文時代から)沖縄でも北海道でも“モズク”が食べられていたんだろうな~と思うと、なんだか不思議な感じがします。
さあ次からはもずくの生産量でどのくらい沖縄県がすごいのか?みなさん意外のもずくについてご紹介していきたいと思います。
養殖もずくの生産量は沖縄県が日本一
養殖もずくの生産シェアは沖縄県が90%で圧倒的
現在、日本国内で流通しているもずくはほぼすべてが国内産で、海外からの輸入はほとんどありません。
そして、国内の養殖もずくの生産シェアは沖縄県が90%を占めていて圧倒的な日本一です。
現在、スーパーやインターネットで販売されているもずくのほとんどが沖縄県で作られたものなのです。みなさんが最近口にしたもずくもきっと沖縄産のはずです。
もずくは古くから食用として親しまれ、昭和50年代に入ると各産地でもずく養殖の研究がはじまります。
沖縄県でも研究を重ねた結果、海底に網を張ってもずくを育てる方法を見つけ、もずくの大量生産に成功したのです。
そんな圧倒的な生産量を誇る沖縄県ですが、もずくの養殖はどのように行われているのでしょうか?
もずく養殖の流れ
では、もずく養殖の流れを簡単に見ていきましょう。
養殖の大きな流れとしては、8月~11月に種付けをして4月~6月に収穫。種付けから収穫までが約8カ月間です。
- 8月〜11月にかけて養殖のための専用シートを海に張り出し、天然のオキナワモズクが専用シートに付着するのを待ちます。
- 専用シートにもずくが付着したら、次に養殖用のあみ板にもずくを移します。そのまま育てると周りのもずくと絡まってしまうので、あみ板を利用してそれを防ぎます。もずく同士が絡まってしまうと、痛んだり、大きく育たなくなってしまいます。
- もずくの成長に合わせてあみ板を追加したりしながら、魚に荒らされたりしないよう収穫時期までしっかり管理します。
そうやって順調に大きく育った養殖もずくは、4月〜6月にかけていよいよ収穫です。実はたった3ヶ月間で、1年間に全国で流通するもずくのほとんどが収穫されているのです。
ここまで、簡単にもずく養殖の流れを見てきました。
これだけの時間をかけて生産する沖縄県の養殖もずくですが、実際にはどのくらいの量のもずくが生産されるのでしょうか?
沖縄県のもずく生産量は年間約2万トン!
沖縄県のもずく生産量は年間約2万トンです。
物凄く多いというのは何となく分かりますが、これだけでは本当に多いのか少ないのか、あまりピンときませんね。
ということで、よく手に取る500グラムのペットボトルで比較してみると、2万トンは、500グラムのペットボトルの4,000万個分です。
とんでもなくすごい量ですよね!
これは海藻類全体のなかでも生産量第4位に位置しているんです。これだけの量が毎年ほとんど沖繩で生産されているのは驚きですね。
日本にはたくさんの種類の海藻がありますが、海苔やわかめなどの海藻類はいろいろな地域で生産されています。これだけ生産地が一極集中する海藻はもずくの他にはないのです。
ここまでは結構知っている人も多いと思いますが、ここからは沖繩の人もあまり知らないもずくのことをご紹介したいと思います。
流通量の1%は「天然」のもずく
みなさんが食べているもずくは実に99%が養殖もずく
もずくと聞くと、どのようなものをイメージしますか?
みなさんになじみの深いものは、市販のもずく酢ではないでしょうか?もずく酢はスーパーやコンビニによく並んでいるので手に取ることも多いと思います。
実は、もずく酢には主に「養殖もずく」が使われています。そう、「もずくはそもそも天然もの」ではありません。
もずくは古くから海に自生していましたが、流通できるほどの量ではありませんでした。そんななか、昭和50年代に入るともずく養殖の研究が始まります。
沖縄県では研究を重ねた結果、海底に網を張ってもずくを育てる方法を見つけ、もずくの大量生産に成功したのです。
他の都道府県はもずくの養殖に大きく成功はできなかったので、いまでは全国に流通する養殖もずくのほとんどすべてが沖縄産です。
みなさんが普段何気なく口にしているものはほとんどが沖縄産の養殖もずくで、実に全国流通量の99%が養殖もずくなのです。
私たちがよく知っているもずくが養殖もずくだとすると「天然もずく」とはどういうものなのでしょう?
だんだん気になってきましたね。
流通量わずか1%の天然もずく
先ほど、全国流通量の99%が養殖もずくだというお話をしました。ということは天然もずくの流通量は1%だということになります。
たった1%です!!まさに幻のもずくですよね!!
では、養殖と天然には一体どのような違いがあるのでしょうか?
特徴①
天然もずくは養殖もずくよりも太い。
天然もずくは広くてとても綺麗な海で育ちます。太陽の光をたくさん吸収し光合成を促進させるので、太さのあるもずくに成長できるのです。管理された狭い場所で育てられた養殖もずくは、天然もずくほど元気に太く育つことはできません。
特徴①
収穫の方法が手摘み。
養殖もずくは収穫のときに機械を使って吸い上げますが、そのときにもずく特有のぬめりが落ちてしまいます。天然もずくの収穫では機械は使わず、漁師さんが手摘みで収穫します。一つ一つ丁寧に収穫することで、ぬめりを保ったま収穫できるのです。
太さからくる食感やもずく特有のぬめり、ほどよい磯の香りが混ざりあう旨味や口当たりの良さは天然もずくならではです。
ひと口味わうだけで、みなさんのもずくに対するイメージが大きく変わるかもしれませんよ。
海の綺麗な沖縄県の久米島で育つ天然もずく
圧倒的に養殖もずくとは違う天然もずくは透き通った海で育ちます。いまは、沖縄県の久米島など限定された地域でだけでしか収穫されていないのです。
島全体が自然公園に指定されている久米島は沖縄のなかでも海が綺麗なことで有名です。
流通量がたった1%の幻のもずくは、自然環境が整ったところでしか育たないんですね。
全国の様々な場所で流通しているもずくですが、スーパーやコンビニはもちろん東京の築地市場などでも取り扱われているものは主に養殖もずくで、天然もずくを見かけることはほとんどありません。
天然もずくは本当に希少なものなのです。
この記事を読んであなたが興味を持ってもらえたら、ぜひ天然のもずくを一度食べてみてください。きっと驚くはずですよ( ´∀`)
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