はいさい!知念です。
沖縄伝統芸能の一つにエイサーがあります。僕も小さい頃からエイサーが大好きで、よくパーランクーを叩いてみんなの前で踊っていました。エイサーの音楽を聞くと今でも踊りたくなるものです。
みんな大好きなエイサーをもっと知って楽しんでもらえるようにご紹介していきますのでゆたしくどーぞ。
目次
まずエイサーとは?
エイサーとは?
エイサーとは、本土でいう「盆踊り」でお盆の日に行われる沖縄独自の伝統芸能のひとつです。今では旧盆の時期以外でもイベントやお祝い事などで踊られていますが、元々は旧盆の季節のみ青年会が踊っていた地域の行事なんです。
エイサーの起源って?
エイサーの起源は未だ分かっておらず、さまざまな説があります。本土から伝わった「念仏踊り」を沖縄独自に発展させた説が有力のようですが、文献が少ないため今も検証し続けられています。
エイサーの歴史
元々は旧盆の時期に各地域の青年会によって踊られていたエイサーですが、1956年に戦後復興のシンボルでもあったエイサーがコザ市(現沖縄市)で盛んに行われていたこともあり「エイサーで元気を取り戻そう!」とエイサーコンクールが開催されます。
現在では、3日間開催となり、延べ30万人の観客動員数を誇る、県内最大のエイサーまつりへと発展しました。
そして伝統的なエイサーをベースにし、現代風でポップな音楽と小道具を使う「創作エイサー」も広がりをみせ、旧盆だけではなくさまざまな季節とイベントで踊られる日本でもポピュラーな伝統芸能となっています。
沖縄のお盆ウークイとエイサー
沖縄のお盆は本土と違い、旧暦で行う旧盆が一般的で、旧暦の7月13日のウンケー(迎え盆)からはじまり、14日のナカビ(中日)、15日のウークイ(送り盆)の3日間です。
旧盆のエイサーは、地域によっては3日間通して行われるところもあれば、ウークイの日のみに行われる地域もあったりと様々ですが、この旧盆に向けて1ヶ月以上前から地域の青年会に所属する若者たちが毎晩のように練習を積み重ねて熱い演舞が道ジュネーで披露されます。
道ジュネーとは?
旧盆のエイサーでよく聞く「道ジュネー」。これは沖縄の方言で「道を練り歩く」という意味です。
どういうことか?と言うと、旧盆にエイサーを披露する時は特に会場などがあるわけではないので、各地域の路地道を演舞しながら練り歩くのです。
このことを「道ジュネー」と呼びます。
旧盆の3日間、決まった自治区のルートをエイサーしながら近所のみんなに披露して練り歩くことが「道ジュネー」です。
沖縄の青年会って何?
青年会の仕組み
旧盆エイサーを踊るのは青年会に所属する青年たちが中心です。青年会とは各市町村の中にある公民館ごとに区切られ、中学生から30歳くらいまでの青年たちで構成されています。
近所の公民館自治区で子ども会から所属する人もいますが、一般的には中学生から入り旧盆1ヶ月前くらいから公民館でエイサーの練習を積みます。
各青年会ごとに踊りや太鼓のリズム・演舞構成が違うので、それぞれ先輩たちから伝わる演舞を練習し、本番の道ジュネーで披露するのです。
数あるなかで最も有名な青年会と言えば、、、
これまで話したように青年会はとても多く、そのひとつひとつは昔から引き継がれた演舞です。
そのなかで最も有名で沖縄の人なら誰もが知っている青年会と言えば、沖縄市の園田青年会(そんだせいねんかい)です。
特徴としては、アップテンポの曲を切れ目なく踊る演舞。これは圧巻の一言。そして洗練されたこねり手が特徴的な女手踊りも見所の一つです。
全島エイサーコンクールにおいても、21年間で7回という最多優勝の記録を持つ名門が園田青年会なんです。
本当に園田青年会のエイサーは観ておいて間違いないです。わざわざ県外から園田青年会のファンで観に来たりボランティアまでする人もいるほどです。
いかがだったでしょうか?方言や沖縄ならではの旧盆行事ということもあって分かりにくいのですが、沖縄に住む人たちはこの旧盆エイサーをとても楽しみにしています。
機会があれば、ぜひ道ジュネーを観てチムドンドンしましょう!
動画でもあるように目の前で演舞を見れるので三線や太鼓の音が全く別物なんです。
僕の義弟が園田青年会に所属していて道ジュネーで演舞する場所などをメッセージしていますのでお気軽にフォロー・友だち追加してくださいね。