沖縄に移住を考えている家族にとって、子育て支援の情報は気になりますよね。特にこれから子どもが産まれてくる方にとっては、絶対に外せません。
「都市圏とは子育て支援制度が違うのかな?」
「沖縄の子育て環境ってどういう風になっているのかな?」
など、今住んでいる地域との違いは気になりますよね。
今回はその辺りを分かりやすく伝えていきます。
目次
子育て支援制度は全国共通
子育て支援制度というものは、国の管轄で国家予算で賄われています。
国の決定が都道府県、市町村へと流れていきますので、基本的に全国一律で同様のものが受けられますし、沖縄県がいくら貧乏な県になったとしても、国の財源から捻出されますので心配はいりません。
そして、国の制度をもとにして、各市町村が独自の事業計画をつくります。
つまり、制度面・財政面に関しては国の力を借りつつ、地域の子育て家庭の状況や子育て支援のニーズに関しては各自治体がしっかりと見極めて作成し、実施していく流れになっているのです。
内閣府で定められている対策や支援制度とは?
内閣府の、子ども・子育て本部の管轄には、
- 子ども・子育て支援制度
- 児童手当
- 認定こども園
- 少子化対策
などがありますが、これらをより細かく地域ニーズに合わせて各自治体が実施していきます。
沖縄で計画されている支援制度とは?
内閣府が計画している支援や制度をもとに、各自治体が具体的に実施しているのがこちらです。
- 子どもの予防接種の助成
- 母子栄養強化事業(妊産婦に対してのミルク支給)
- 放課後子ども教室
- 放課後子ども教室
- 世帯状況に応じた幼稚園保育料金の設定
- 学習支援員活用事業
- 小学校給食費助成事業
- 出産助成事業
- 出産奨励事業
- 海外短期留学事業
- 検定料補助事業
- 保育料の多子軽減
- 学校給食費免除事業
- 幼稚園授業料免除事業
考えるべきポイントは?
子育て支援に関してまとめると、
- 子育て支援は国が計画するので、どこに住んでも受けられる支援制度。
- 国の予算を使って、各自治体が地域ニーズに合わせて細かく実施していく。
ということになります。
これらを踏まえてみなさんが移住する際に考えるべきポイントは、
例えば、出産や幼児期の支援が手厚い地域と小学校の給食免除やこども教室に力を入れている地域では何歳の子どもがいるのか?によって全く異なります。
せっかく手厚い制度ですので、沖縄で住みたい地域が決まったら必ず自治体にコンタクトを取って子育て支援の内容を確認してくださいね。
沖縄の子育て環境について
支援や制度に関しては、どこに住んでいても同じように受けられますが、その土地の子育て環境は全く違います。
ここからは沖縄の子育て環境についてお伝えしたいと思います。
沖縄の人は子育てに理解があり協力的
沖縄は出生率が43年連続全国No.1なので人口も年々増えていて、子どもに関する話題にはことかきません。
デパートなどに行ってもカップルよりも子ども連れの夫婦のほうが多いほどです。
子どもが身近であればあるほど、子育て支援計画というものは真剣に議論されるはずなので、そういう意味では沖縄県が一番真剣に議論されているのかもしれません。
そんな背景もあって、子どもの誕生を祝福する土壌が沖縄にはあります。
役所や職場の人はもちろん、たまたま入ったお店のおばさんたちも子どもたちを可愛がってくれますし、いろいろと話も聞いてくれます。
そんな場所はなかなかないですよね?
そのような環境こそ、子育てしやすいのではないでしょうか?
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託児所や学童クラブが充実している沖縄
沖縄には託児所や学童クラブが数多くあります。
子どもが多いことも大きな理由ですが、沖縄では共働き世帯が多いので、親たちをサポートしようとする動きが浸透しているのです。
学童クラブは小学校に隣接していることもあるので、親たちも安心して預けることができますよ。
貧困問題への取り組み
沖縄では子どもの貧困が大変問題になっています。
子どもの貧困が29.9%に達し、これは全国平均の2.2倍です。
1人当たりの所得は全国的にも低く、母子世帯の出現率は全国一位です。
そのような子どもの貧困対策のために、行政の施策やNPO等の活動、地域の団体による就学援助や居場所の確保など、貧困問題解消のためにさまざまな取り組みがなされています。
子育て支援制度や環境から見る沖縄に移住するメリット・デメリット
子育て支援制度から見る沖縄に移住するメリット
子育て支援制度から見て、沖縄に移住するメリットとしてやはり大きいのは、都市圏と同様の支援を受けられることです。
沖縄に住んでいるからといって、支援を受けられないということはないのです。
これは本当に大きいメリットですよね。
さまざまな子育て支援のカタチ
そしてやはり周りの人が子育てに対して理解があること、初めて会う人でも自分の子どものように接してくれる風土は沖縄独特のものです。
このような”子育て支援”も生活していくうえで、とても助けになるはずです。
共働き世帯には託児所や学童クラブが充実していることもありがたいことですね。
デメリットは?
支援や対策から見るデメリットはあまりないように思いますが、あえてあげるとすれば、支援を必要としている人が大勢いるということでしょうか。
託児所や学童クラブを利用する人も大勢いますし、貧困で困っている人も数多くいます。そのあたりは都市圏に住んでいるときよりも目につきやすくなるかと思いますので、慣れていないと戸惑ってしまうかもしれません。
最後に
今回は、沖縄の子育て支援と子育て環境についてみてきました。
いかがだったでしょうか?
支援制度も重要ですが、沖縄の場合は子育て環境そのものが”子育て支援”になっているということがわかっていただけたのではないでしょうか?
支援や制度はどの地域で住んでいてもあまり変わりません。重要なのは、その土地の子育てに対する考え方や雰囲気です。
勉強や習い事はインターネットでもできる時代になりましたが、人とのふれあいは周りの環境がとても大切ですよね。
このサイトは未来ある沖縄への移住を目指すあなたのために、うちなーんちゅにしか分からない情報を交えながら、さまざまな発信をしていきたいと思います。
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