家族で沖縄へ移住を考えているかたにとって、子どもの教育は大切な問題ですよね。
長く住もうと思えば将来の沖縄の教育がどうなっていくのかを考えておく必要があります。
教育といってもさまざまで
「全国と比べて教育や学力はどうなのかな?」や
「沖縄の教育はどんなところに力を入れているの?」や
「外国人が多いから英語を学べるの?」「台湾に留学する子が多いって魅力的だけど、どうなの?」
などなど、沖縄のリアルな教育事情は知りたいことが多いですよね。
今回は沖縄の小学生以降の教育について見ていきたいと思います。
目次
沖縄の教育状況
私が小さい頃から沖縄は学力が低いと言われてきました。みなさんのイメージもそうではないでしょうか?
実際に、文部科学省が実施している全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)でも、以前は小学校・中学校ともに最下位の常連県でした。
がしかし、最近は事情が変わってきているんです。
小学生の学力テストが平均越え!
全国学力テストで、最下位の常連だった沖縄県の小学生が27年度のテストで平均越えを果たしたのです。
国語A、国語B、算数A、算数Bともに平均以上で、算数Aについては全国トップクラスの成績でした。
この成果は突発的に生まれたものではなく、沖縄県教育委員会の計画とその推進によるものです。そして一つの偏見が解消され、新たに一つの希望が見えてきました。
それはつまり、
「沖縄の子は決して頭は悪くない」、むしろ「ポテンシャルは高い」
ということです。
これまでは環境のせいにしながらも、どこかで、「沖縄の子は他の都道府県の子に比べて、勉強が苦手なのではないか?」と危惧する大人もいました。
しかし、全国平均を超える結果を子どもたちが出した以上、そんな理由は通りません。
では学力が低いと言われる原因にはどのようなものが考えられるのでしょうか?
学力不足の背景にあった教員の指導力不足と情報不足
小学生が平均越えを果たす一方で、中学生はまだ下位グループに属しています。しかし、中学生の学力テストも全国との差は縮まってきていますので、平均越えを達成する日も近いのではないでしょうか。
でも、中学校が未だ平均越えを達成していないのはなぜか?
それはおそらく、
「教員の指導力不足」と「情報不足」
が原因として大きいと思います。
沖縄は島国なので他県との交流を自由に行うことがなかなかできませんでした。これは教育でも同じことで、以前は県外の指導者と交流も積極的には見られませんでした。
しかし、学力不足に頭を悩ませた沖縄の教育関係者が、「学力に定評のある秋田の指導者の話を聞いてみよう」と考え、小学校の指導の現場において交流する機会を設けました。
すると、子どもたちの成績が上がったのです!
これは、一時的なものではなくて、継続して結果が出ています。
結果の出ていない中学校の現場においては、まだまだ指導交流が盛んではないのではないかと思います。
秋田の先生方は、東北や都市圏にまで足を運んで、教育の勉強をしていると思いますが、沖縄の教員は気軽に本土には行けません。
しかし、これからはインターネットと映像の時代です。
例えば、中学校の授業風景を撮影し動画を指導員に送れば、すぐにでも教育に対する指摘を受けることができますよね。改善もスピーディーに行うことができるようになることは明白です。
現代的な方法をどの程度取り入れるのかは、各学校の裁量にも任されているのかもしれませんが、間違いなく進んでいくでしょう。
現代のツールを最大限に利用して教育の改善を続けていけば、沖縄の子どもたちの可能性がどんどん開かれていくのではないでしょうか?
高校の教育や大学進学率もどんどん改善されていく
高校の教育や大学の進学率の改善もこれからどんどん改善されていくはずです。実際にはすぐにでも改善できるはずですが、県の教育委員会は、より小さな子どもに労力を割いているのが現状のようです。
幼いころの学習経験が大人になっても大切になっていくという考えなのでしょう。
今は中学校の教育に力を入れているようなので、その成果は、高校以降の学力にも良い影響を及ぼすように思います。
大学進学率は全国平均より15%低いですが、沖縄でも大卒にしかできない仕事が増えてきていますし、発展著しい沖縄ですからこれからも増え続けるでしょう。
そうすれば沖縄の高校以降の進学率も変化してくると思います。
沖縄だからこそ、オンラインで学力を上げる
ここで一つ、オンライン学習を沖縄で受けるメリットをご紹介したいと思います。
これまでの沖縄では学ぶ場がどうしても限られていました。島なのでしょうがないのですが、質の高い教育を受けたくても受けられなかったわけです。
- 全国トップレベルの教育が受けられない。(距離の問題)
- より質の高い教育を受けたい場合、県外へ行くしかない。(別居するパターンが多い)
- 受験や勉強法のノウハウを知ることができない。(ノウハウを持っているのは全国でもごく一部の塾や講師たち)
- 優秀な講師から学ぶことができない
- 塾の場合、入学テストがあったりと物理的なキャパの問題があるので競争倍率が高い
- 質が上がれば上がるほど教育費が上がる。
- 質の高い教育を受けられる場所は限られるので、塾への送り迎えなど時間と労力がかかる。
など、挙げればきりがないほど高い教育を受けさせるには壁がいくつもありますよね。
しかしこれからは違います。
インターネットが普及したおかげで、沖縄にいても超一流の教育をオンライン上で受けることができるようになったんです。しかも安価な金額で。
- 全国トップレベルの授業が受けられる
- どこでも好きなだけ何度でも学べる
- 講座数が圧倒的に多い
- 親と学習状況が共有できる
- とんでもなく安い
例えば、オンライン学習でナンバーワンのスタディサプリを利用すると、沖縄でこれだけのメリットがあります。
もちろん子供に合わなければ無理矢理やらせる必要はないですが、メリットが大きすぎるので一度は無料体験をして1年間くらいは使わせてみたいサービスです。
だって、ほとんどの習い事より安い月額で、全国でも一流の講師の授業が受けられるわけですから。
沖縄が独自に力を入れているところ
これまでは学力問題について見てきましたが、その他の教育の部分についても見ていきましょう。
沖縄県の教育では独自に力を入れているところがあります。
それは、「地域の自然・歴史・文化の重視」という点です。
地域の自然・歴史・文化を知ることはグローバル人材への近道
沖縄は日本の最南端に位置していて、気候も自然の様子も本土とは違います。
また、過去には450年間「琉球王国」の時代がありました。このような自然環境的特性や歴史文化は日本本土とは一線を画しています。
もちろん、琉球王国の時代から日本本土とは交流がありましたし、琉球語は「漢字かな交じり文」で書かれていました。漢字かな交じり文を採用した外国は他にはありません。
沖縄が琉球だった時代から、沖縄は日本にとって、そして沖縄にとって日本は最も身近な外国だったはずです。
現代では、琉球語を使う人もほとんどいなくなり、方言やなまりが少し残る程度で、特に平成以降に生まれた人たちは語彙からイントネーションまで標準語とあまりかわりません。
独自の言語は標準語にとってかわりましたが、独自の自然や文化は継承されています。
学校では自然学習や体験学習を通してさまざまな学びを推進させ、心のよりどころである地域への愛着心を抱かせ、それをもとに他の地域を愛し受容することを教えています。
また、日本で唯一地上戦の行われた沖縄では「平和教育」が今も真剣に行われています。この教育は自分たちが戦争を反省するためだけではなく、世界のさまざまな地域で起こっている紛争について考えるときにも必ず役立つことでしょう。
沖縄にはグローバルな心を育てる基盤があるんですね。
たしかに私も心情的にはかなりグローバルなところがありますが、これは沖縄で育ったことと密接に関係していると確信しています。
ユネスコ 無形文化遺産である「組踊」などの沖縄の伝統文化を習うこともできますし、その一方で生け花や茶道などの日本の伝統文化に親しむこともできます。
あなたもかりゆしウェアを着た次の日にはスーツを着るなど、いろいろと楽しめることでしょう。
「これからはグローバルな時代だ」などとずっと前から世間では叫ばれていますが、「それなら今すぐにでもグローバルな場所に行こうよ」というのが私の思うところです。
英語と中国語は世界の二大政党
「英語と中国語は世界の二大政党」
こう表現してみても、言い過ぎではないように思います。
英語と中国語は大切だとずっと言われ続けていますが、それは影響力と使用人口の面で他を圧倒するからですね。
実際に、インターネットにおける言語使用においては、この二つの言語で「過半数」を占めています。インターネットを利用人口の2人に1人は英語か中国語を使用しているんです。
しかも、日本語の場合はほとんどの日本人がインターネットを利用しているので、これから使用比率が上がっていくことは考えにくいですが、英語と中国語は現在の時点で話者人口の半数程度しかインターネットを利用できておらず、まだまだ使用比率が上がっていくことが考えられます。
つまり、英語と中国語はこれからも二大政党としての力を拡大し続けていくことが予想されるんですね。こういった状況にあって、英語と中国語をツールとして活用できることはますます大切になってきました。
このような世界的な流れのなかで、沖縄はとても有利な場所にあると考えていいと思います。
沖縄には英会話教室やインターナショナルスクールが多い
ご存知のとおり、沖縄県には米軍基地が多く、在住するアメリカ人の数も多いです。
米軍基地は負の面もいろいろあると思いますが、正の面としては軍関係の人が英会話教室を開いてくれたり、インターナショナルスクールが多いことがあげられます。
本場の英語に触れるチャンスは、他の都道府県(東京は除くとしても)に比べると圧倒的に多いでしょう。
仕事で海外に赴任する際は家族も付き添うのが普通ですよね。それは、米軍基地に来ているアメリカ人も同じで(仕事に来ているだけで戦争をしに来ているわけではない)、奥さんや子どもをつれて沖縄に来る人が多いです。
ですから、沖縄で子どもが接することになるアメリカ人は、同年代の子どもたちが中心になります。ここは安心していいところですし、小さなころから異文化と触れあう機会があることは貴重なことではないでしょうか。
沖縄と気候・風土・食生活などが似ていて留学する人も多い台湾
日本人が好きな国に必ず上げるのが「台湾」ですよね。
台湾人が一番好きな国も日本なんだそうです。嬉しいことですね。
震災や大雨などの被害があったときも、いつも助けてくれたのは台湾です。これは本当にありがたいことです。いつまでも二つの国の友好関係が続き、双方ともに更なら発展を遂げることができるようこれからも頑張っていきたいものですね。
さて、中国語が大事だと言っても、自分の子どもを中国に留学させるのは不安だと思う人も多いでしょう。
そこで台湾の登場です。日本と台湾には友好関係があって、台湾は我々と同じ民主主義ですし、日本社会ほど硬直してもいないので、いろいろと体験し学ぶ場として中国語圏としては最高の場の一つと考えます。(これは私の意見ですが、あなたのうなずきも感じるような)
沖縄から台湾に留学する人は多く年々増え続けています。しかも、日本の大学を経ずに、台湾の大学に入学する子が多いようですが(中国語や英語で大学教育を受けたいと思う子が多い!)、そこには理由があるはずです。
沖縄と台湾では気候・風土・食生活などが似ていますし、沖縄からは本土よりも台湾の方が近いです。
ですから、沖縄の人にとってみれば、台湾は言葉が通じないだけで、自分たちとかなり似たような生活を送っているといった意識があるのかもしれません。(言葉も漢字なので、読むことはすぐに上達します)
実際、沖縄の人が外に働きに行く場合、本土と台湾に行くのとでは、同じくらい大変で同じくらい住みやすいという話も聞きます。
日本本土の人から見ると、沖縄よりも台湾のほうがより遠い存在だと思いますが、沖縄在住の人にとっては、日本と台湾の間に沖縄があると感じるような瞬間があると思います。
台湾人も沖縄を身近に感じるようで、台湾でも人気の新垣結衣さんや安室奈美恵さんが沖縄出身だということを知っている人も多いようですね。
沖縄にいるだけで、英語や中国語、アメリカや台湾など、グローバルな雰囲気のなかで生きることができます。もちろんみなさんもすぐできることができます。
そのような土地で生活することは、これからの時代もっともっと大切になってくるのではないでしょうか?
現代-国や島の境界線がなくなる時代
さて今回は、
- 沖縄の教育状況
- 沖縄が独自に力を入れているところ
この二つについて見てきました。沖縄の教育状況について見てきた結果、これまで学力が低いと思われてきたのは、子どもが悪いわけではなく(能力は平均以上で、ポテンシャルは高い!)、指導力不足と情報不足が主な原因だったことがわかっていただけたと思います。
そしてこの原因はインターネットと映像の力で必ず改善されていくはずです。沖縄の子がメディアの力を借りて標準語を流暢に話すようになったように、教育もどんどん良い方向に進んでいくでしょう。
現代は何事も国や島を越えていくことが当たり前になりました。日本人は今でも国境に対して慎重な態度をとっている人が多いように見えますが、日本の最南端の沖縄では、そんな人たちの行動をよそに独自に英語圏や中国語圏との繋がりを築いてきたようです。
「グローバルな子どもを育てたい!」と叫ぶ時間があるなら、まずはグローバルな場所に移動してみましょう。それからでも叫ぶことはできます。
いきなり海外に行くことは不安だと思いますので、まずは国内で一番グローバル場所、沖縄で子どもを育てることを真剣に考えてみる。
もちろん移住を決める際は、他の都道府県との比較もしっかりしてくださいね。
このサイトでは未来ある沖縄への移住を目指すあなたのために、うちなーんちゅにしか分からない情報を交えながら、さまざまな発信をしていきたいと思います。
沖縄では反日教育が行われているし、国歌を習わないそうですね
こんな環境では賢い子は育たなくて当然です
沖縄県民は東京大空襲で10万人、原爆で30万が亡くなったことを知らないんでしょう
戦後、日本ではGHQによる自虐教育が行われてきました
日教組を作ったのもGHQです
仲村覚さんの「沖縄はいつから日本なのか 学校が教えない日本の中の沖縄史」
ケント・ギルバートさんの本をおすすめします
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早く日本国民が自虐教育から解放されますように願っています
仲村覚さんの